Captain's ちょいマクLife with DOG

チワックスハニー&Mダックスくっきーとの八ヶ岳西麓・丸太ハウスでの暮らし

泣けない子ども

 

ワタシは9歳のときに

病気で父を亡くしました。

とっても元気で

健康そのものだった父が

なぜか・・・

病気で入退院を繰り返すようになり。

手術をしたり

家で療養していたり。

父が入院しているときは

病室に図書館で借りた本を持ち込み

読みふける日々でした。

そのおかげで

読書と国語が

大好きな子どもでした。

そんな子ども時代の生活は

ワタシにとって

とっても静かで淡々とした毎日。

でもその先には

元気でずっと一緒に暮らす

父の姿がありました。

日に日に衰弱していく

父の姿を目の当たりにしながら

父がこの世から

いなくなるなんて

全く思っていなかったその頃のワタシ。

そんな想いの中

ぱたっと父の命が途絶えた時

しばらくは信じられず・・・

現実を見つめられるようになってからは

これでもかというくらい

泣きに泣きました。

何を見ても

何を聞いても

悲しくて寂しくて・・・

涙が枯れてしまうほど

ずっと泣いていました。

・・・本当に涙は枯れました。

それから約10年間

ワタシは泣けない子ども

になりました。

悲しい気持ちに

ならないわけではありません。

悲しい気持ちになっても

涙が出てこないのです。

中学生のころ

クラスに来た教育実習の先生が

クラスのみんなにお別れのあいさつ。

その先生もクラスメイトも

多くの人たちが涙していました。

さびしいし

悲しい気持ちもありましたが

溢れる気持ちには届かず

それが悲しくて・・・。

水道の水を目のところにつけて

泣いている気持ちを

思い出そうとしたりしていました。

それでも

泣くことはできませんでした。

悲しいドラマを観たり

悔しい・悲しい・さびしい

想いが心に溢れたとしても

それが涙に変わることは

決してありませんでした。

そんな一見超クールな子ども時代を

過ごしたワタシでしたが

思い起こせば

自分が教育実習生になったときは

感激して泣いていたので

その頃から感情のコントロール

取り戻したのだとおもいます。

泣けない子どもとして過ごした経験。

それは今、イヌと暮らす生活に

とても役立っています。

イヌは言葉を発しません。

ヒトのようには

泣いたり笑ったりもしません。

感情を心の中に持ちながら

シッポで表現したり

くんくんないてみたり

吠えてみたり。

そんなわんこたちを見ながら

泣けなかった子ども時代を

時折想い出しています。

それが辛かったという自覚はなく

ただ心が悲鳴を上げていたんだと。

ハニーとくっきーも

自覚はあまりなくても

心が悲鳴をあげている

ことがあるのだと感じています。

自分が泣けるようになって

きちんと人間らしくなったかは

定かではありません(笑)

でもそんなワタシだからこそ

会話のないわんこたちの様子を

じっと見守り、察し、

サポートできたらとおもいます。

そしてイヌらしく楽しい犬生を

送ってほしいと願っています。

*今日のハニー&くっきー ↓

なにやら相談中・・・。