久しぶりに、
作りました。
寒天粉で固めたゼリーで、
甜菜糖のほんのりした甘さがあります。
そしてひとりずつの器ではなく、
バットに流し、実家へのおみやげに。
お盆なので、
父が実家に帰って来ています。
サイコロ状に切って、
豆乳をかけてみんなで食べよう!
と思ったのですが、
母が
「もっと大きめに切って
お父さんにあげて。」
と言うので、
寒天寄せのように切って
父の仏壇にお供えしました。
カフェインレスですが、
ちょっぴりほろ苦く大人の味。
父はこういう味が好みだったかな~?
父が旅立ってから、
あまりに時間が経ちすぎていて、
そのあたりはよくわかりません。
唯一、きっと好きだったんだろうなぁ・・・
とかろうじて覚えているのが、
今でも根強い人気の乳酸菌飲料。
父が亡くなる間際に病床で、
「カルピスが飲みたい・・・。」
と突然言い出したのです。
母は、ただの湯冷ましを
「カルピスよ。」
と、父に飲ませていました。
もうその時は、
ほとんど何もわからないはずの父でしたが、
「このカルピス薄いなぁ。」
そう言っていました。
父が亡くなってから、
30年以上もたちます。
当時は、コンビニなどもなく、
夜遅くにカルピスを買いに行くことなど
できませんでした。
そしてお盆の時、
父の仏壇には
いつも必ず濃いめに作ったカルピスが、
供えられています。
たぶん父は、
カルピスと一緒に
楽しんで食べてくれたことでしょう。