Captain's ちょいマクLife with DOG

チワックスハニー&Mダックスくっきーとの八ヶ岳西麓・丸太ハウスでの暮らし

病院の怪談

突然の入院をしていた3日間。

おぼろげながら

いろいろな想いや

人間模様が見え隠れする

ぎゅっと詰まった

濃い日々でもありました。

緊急手術後の

もわもわした一晩を終え

翌日の昼前には

ふくらはぎに装着されていた

加圧装置?(エコノミー症候群防止のため)

が外れ、点滴も終わり

普通に食事を食べ始めました。

まだお腹の中に

管が入っていたので腹筋が使えず

多少の不自由はありましたが

その晩はぐっすり眠れるかも・・・

とおもいつつ、夜を迎えました。

6人部屋のドアを入って左側

真ん中のベッドに

横たわっていたワタシ。

その隣奥の窓側のベッドと

中央のスペースを挟んで

向かいのベッドは空いていて

その部屋の入院者は計4名でした。

ワタシの横と前は

空きベッドで

人の出入りは全くありません。

そう理解していながらの

二晩目の夜・・・。

隣の窓側のベッドの方から

なにやら音が聞こえてきました。

人の話し声のような感じです。

でも人はいるわけないし・・・。

と思いながら耳を澄ましてみると

それはテレビの音声のようでした。

でも・・・隣のベッドは

空いていたはず。

それにしてもこんな夜中に

しかもイヤホンなしで

テレビを観るかな???

そんなことをあれこれ考えながら

うとうとしたり

起きてみたりしていました。

とっても小さい音だったので

隣ではなくほかのベッドの方かも。

そうも思いましたが

隣のワタシだけが

やっと聞こえるくらいの

ほんの音声だったので

絶対隣のベッドの棚のテレビだ!!!

と確信していました。

でもでもでも・・・

隣には誰もいないのに。

悶々としながらも

ただただ仕切りのカーテンを

見つめているだけで

隣を確認する元気はありません。

しばらくすると

寝息のようなものが

隣から聞こえました。

あ~やっぱり!

ワタシがうとうと眠っている間に

隣のベッドに入院した人がいて。

今は小さくテレビをかけながら

過ごしているに違いない・・・

そう自分なりに納得して

なんとか眠りにつきました。

翌朝、病室の洗面所に行った時に

隣のベッドを見ると・・・

そこには誰もいませんでした。

あれれ???

じゃあ、あのテレビの音声や

寝息は空耳だったのかな?

そう思いながら隣のベッドの

テレビを確認すると

そのテレビは付いていて

院内案内の音声が

小さな音で流れていました。

看護師さんに声を掛け

テレビの確認をしてもらい

きちんと電源を切ってもらいました。

その看護師さんは

棚を動かした時にスイッチが

はいってしまったのではないか

と言っていました。

それっていつのことだろう?

術後の晩には

そのテレビの音声は

聞こえなかったんだけどなぁ。

そう思いながらも

ワタシが気が付かなかっただけで

誰かが棚を動かしたの

かもしれない・・・。

術後の晩は

もわもわしていたから

ずっと付いていた

テレビの小さな音声に

気が付かなかったのかも・・・。

そんな風に自分を納得させながら

入院3日目を過ごしていました。

半日ぐらいを過ごした頃

また小さなテレビの音声が

空いている隣のベッドの方から

聞こえてきました。

たまたま通りかかった

朝とは別の看護師さんに声を掛け

確認してもらうと

やはりテレビが付いていました。

その看護師さんによると

室内のほかのリモコンに反応して

テレビが付いてしまう

ことがあるということでした。

新しい説・・・。

ワタシのリモコンか

前のベッドの方のリモコンに

反応したのかもしれません。

そんなことって

あるんだなぁと思いながら。

でも・・・

あの晩のテレビの小さな音声と

共に聞こえてきた寝息は

いったい誰のものだったのか。

それは今でもわかりません。

*この前のハニー&くっきー ↓

ベッドと同化(笑)