揚げない“揚げ物”
先日、『焼きドーナツ』なるものを、近所のお店で見掛けました。
油で揚げていないから、 カロリーカット!が売り物なのかなぁ・・・と思いました。 買って味を確かめるまでの興味はそそられなかったのですが。
そして、某サンドイッチショップのフレンチフライは、 油で揚げずにオーブンで焼いて作っていることを思い出しました。
そのお店も、油で揚げたものより、カロリー*%カットがウリです。
これは食べたことがありますが、 幾分さっぱりしていて、 じゃがいもの素材の味が生きている感じで好きです。
最近、さつま揚げ・フライドチキン・カップめん・・・など 油とは切っても切れないはずの商品が
「油で揚げない。」を売り物にしているようです。
さつま揚げは、高温の水蒸気で焼き目を付け、脂肪分をカット。 でもつやを出すために、 ほんの少々植物油を吹きかけるのだそうです。
揚げずに最小限の油で作られているチルド製品のフライドチキンは、 製法は公表していないようです。
従来品より、脂質を50%減らすこの味が、 おいしさとのいいバランスとのこと。
カップめんの麺は、植物油を麺の表面に吹きつけ、 熱風乾燥させる製法を採用したのだとか。
そもそも揚げ物は、油が酸化していることがほとんどなので、 あまり食さない方がよい・・・という方もいるほどです。
食べたい・・・でも気になる・・・ そんなニーズに応えながら、食品はどんどん便利な姿に 変わっていくのですね。
納豆のたれがゼリー状になったのを見て、 開発ってこういうことなのか・・・と思いました。
便利さを求め、機能性を求め、 そんな中、どんどん変化していく加工食品に、
本来の姿を見失いそうで、恐い気さえしています。